(2015 Facebook記事を修正)
本会Y会員が去る2015.8.6、日本地図学会平成27年度定期大会にて、「渡良瀬川改修工事資料を用いた古河城跡の地形情報解析について」という題名で論文発表をしました。
有識者の先生方が驚かれていたのが、昭和末年から平成初年にかけての河川敷リバーフィールド造成工事でした。渡良瀬川改修工事(1910~1927)による古河城跡の破壊は、公害対策が大きいものの関東幾千万の生活を水害から守る為、やむを得ないという考え方が出来ます。しかし1985年に、赤外線航空写真で古河城の堀跡が視認できる、という成果を挙げていたにもかかわらず、リバーフィールド造成工事で、すべて野球場にしてしまったのでした。
野球場を造成しなければ、古河城跡を視認でき、地上絵のお城として観光資源ともなったでしょうし、バルーンフェスタなどとコラボすれば一大イベントになったはずです。もしかすると、野球場の表層を削り取れば、今でも古河城の堀跡を見る事が出来るかもしれません。
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