(2016 Facebook記事を修正)
神奈川県・江ノ島の、江島神社参道の途中にある旅館・岩本楼(岩本坊)は、かつて足利成氏が御所を設けた地だとされています。
足利成氏は、第五代鎌倉公方・初代古河公方。宝徳2年(1450)4月、山内上杉氏・扇谷上杉氏の家宰、長尾・太田の連合軍に攻められたとき、一時的に鎌倉から江ノ島に移座し、撃退した戦いを江ノ島合戦と云います。
江ノ島は随所に詳しい史跡案内が設けられており、気軽に史跡巡りが楽しめるようになっています。この岩本楼にも写真のような立派な案内板。足利成氏の話題がないことは少し残念ですが、分かりやすい点はとてもいいですね。
参道から裏手に回ると海岸に出ました。海にそそり立つ岩山に囲まれた砂浜です。日が暮れる時間帯でしたので、沈もうとする太陽が目の前に。戦国時代が始まろうとする緊迫した時代、若き成氏も同じように、海と夕日を見ていたかもしれません。
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