(2015 Facebook記事を修正)
古河城跡本丸には二等三角点がありました。三角点は地図を作るうえで一番大事なポイントで、標高が高い周囲を見渡せる場所に設置されます。
明治40年測量図の地形図には、古河城本丸跡南端部、おそらく弓櫓の櫓台に設けられたものだと思われます。
国土地理院所蔵の二等三角点の記には、「大字古河字本丸廻原野6941」の住所が記載されています。基準測量では23.867mの、水準測量成果があります。ちなみにこの場所は公図によると、本丸の土塁上であることがわかります。
この三角点は渡良瀬川改修工事による古河城跡の掘削に伴い、大正元年10月5日に牧野地の香取神社そばの、送電鉄塔の足元に移設され現在に至ります。
国土地理院の基本図部長によると、関東大震災でTP原点が少し沈降したものの、測量技術は現在と比べ誤差は0.5m前後であり、かなり信用できる標高成果だそうです。
但し、その標高値は現在の付近の堤防より、約1m高いことを示す異常な数値なので、古河城の土塁高さであるとは考えられません。
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