古河城の古写真(2015 Facebook記事を修正)

 古河城の古写真は、明治3年(1870年)に武藤松庵が撮影した7葉が残されています。

 松庵は天保10年(1839年)に古河で生まれ、池坊総華督(華道家元池坊(いけのぼう)の職位の最高位)として、華道の全国普及に尽くしたほか、写真術を習得した明治期の文化人です。

 古写真は、御三階櫓2葉、菱櫓1葉、涼櫓1葉、御成門3葉ですが、それぞれの撮影場所は河川改修と宅地化による形状の変化が著しく、当時の面影はありません。

 松庵の撮影した写真は、取り壊し直前の古河城の様子を伝える貴重な記録となっており、在りし日の古河城の姿を現在に伝えています。

※古河歴史博物館の許可を得て写真を掲載しています。

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