日光街道古河宿道標(2016 Facebook記事を修正)

 日光街道の古河宿道標が、二丁目通りと鍛冶町通りの交差点に、南面して建てられています。文久元年(1861)の常夜灯形式の道標で、古河市指定有形民俗文化財です。

長らく二小近くの公民館前に置かれていましたが、老人ホーム桃の里の向かい付近に移設、そして平成26年秋に現在地へ再移設。ようやく江戸期設置当初の位置の近くに戻って来たことになります。
 老人ホーム桃の里の向かい付近に置かれていた時期は、向きが逆に北面していました。子供のころ、この道票を見て「なぜ左が日光なのだろう」と不思議に思ったことを覚えています。本来の位置ではないことを知ったのは、かなり後になってからでした。
 現在の位置と向きなら、「左日光」は納得できます。ちなみに昔の日光街道はクランク状になっていて、日光方面はこの交差点から西に折れ曲がっていました。いまは十字路ですが、道票の後ろ・北に延びる道路は、昭和12年に作られたもので、かつては丁字路だったのです。 この道票をよく眺めると、昔の道路の配置もイメージできますね。

参考文献 『古河市の文化財』古河市(平成5年)

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