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かつて古河公方が拠り東都と謳われた古都・古河。
この歴史あふれる古河をもっともっと楽しんじゃおう!!という団体です。

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古河史楽会
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徳源院跡

投稿2016/3/1


 古河公方公園(古河総合公園)内北部の花桃林の一角に、小さな常緑の木立があります。古河公方縁の「徳源院跡」です。

 徳源院は鎌倉・円覚寺の末寺で、1582年(天正10年)に没した第5代古河公方・足利義氏の開基とされ、永仙院・松月院とともに古河の「足利開基三カ院」の一つに称せられました。1620年(元和6年)、足利義氏の娘・氏姫の逝去により、その法号である「徳源院」に名を改めたと言われています。徳源院は、永仙院・松月院と同じく江戸時代後期には無住持の状態が続き、明治初期に廃寺となって、栃木市藤岡町蛭沼・山王寺に合併されました。

 現在の「徳源院跡」には大小2つの石塔が残されていて、石囲いのある小さい方が第5代古河公方・足利義氏の墓碑、大きな方が氏姫と小弓公方・足利頼氏の子・足利義親の墓碑として、茨城県指定文化財となっていますが、小さい方は氏姫の墓碑とも言われています。徳源院跡には、その他にも石塔や石仏が並んでいます。

 3月下旬から古河公方公園を彩る約2000本の花桃を愛でながら、その一角に佇む「徳源院跡」で戦国の世に思いを馳せるのも、またいいものかと思います。