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かつて古河公方が拠り東都と謳われた古都・古河。
この歴史あふれる古河をもっともっと楽しんじゃおう!!という団体です。

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古河史楽会
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古河の古代と「平将門」

投稿2015/2/8


古河の歴史の課題と言えば、近世では古河藩・古河宿、中世では古河公方など多彩です。一方で、古代は少し印象が薄く、万葉集に詠まれている「許我の渡」が登場する程度でした。

しかし今後は【平将門】そして【川戸台遺跡】にも注目です。


平将門は『将門記』と呼ばれる軍記物語をもとに研究が進められています。内山俊身先生は、この『将門記』を新たに読み解き、平将門の拠点の範囲を見直しました。従来は、今の常総市・坂東市とその周辺に限定されていましたが、実際には古河市や境町を含む広域にわたることになります。


承平7年(937年)、将門が「堀津の渡し」(鬼怒川)で平良兼に敗れたときに逃れた「葦津江」、「陸閑奥之岸」は、どちらも飯沼沿岸(現在の常総市と坂東市の間)とされていましたが、「葦津江」は境町、「陸閑奥之岸」は古河(旧古河市)と解釈できるそうです。


従って、古河の歴史にも将門が直接的に関わることになります。そして、将門がこの地域を重視した背景を考えると、関東地方・東北地方の新たな古代史像が浮かび上がってくるのです。その中では、川戸台遺跡が大きな意味を持ってきます。


詳しくは、下記の書籍に取り上げられていますので、ご関心を持たれたらご一読を。


古河の歴史を歩く

古河歴史シンポジウム実行委員会(編)

高志書院(2012/11/15) 1,900円(税抜)


川戸台遺跡については、後日、改めて紹介します。