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かつて古河公方が拠り東都と謳われた古都・古河。
この歴史あふれる古河をもっともっと楽しんじゃおう!!という団体です。

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古河史楽会
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2つの三県境と旧三国橋について 

投稿2016/1/3


古河からも近い三県境(栃木・埼玉・群馬)が、最近よく話題になります。


 ここは渡良瀬遊水地の西・道の駅きたかわべの近くです。実際に行くと、田んぼの真ん中。昔ここが川だったので県境だと聞いても、なかなかピンときませんね。

 そこで明治時代の地図を見ると、大きく湾曲した谷田川(合ノ川)と渡良瀬川が、この場所で合流する様子が良く分かります。河川改修工事は、実に大きく川の流路を変え、今では歩いて行ける珍しい三県境となりました。


 ところで、この三県境から抜けていた茨城県(古河市)はどうでしょう? 地図をよく見ると、確かに古河ゴルフリンクスの西側・渡良瀬川のなかに、栃木・埼玉・茨城の三県境がありました。

 残念ながら、歩いて行けるところではないので、希少価値は下がりますが、こんな近くに三県境が2つあることも珍しいと思います。


 再度、明治時代の地図を見てみましょう。この場所も同様に川が県境。渡良瀬川と思川の合流地点でした。

 もうひとつ、地図をみて気が付くことは、ちょうど三県境にある二本の橋。実はこれが昔の三国橋(みくにばし)です。当時は舟を並べた舟橋でした。

 いまは下流に架け替えられて、茨城・埼玉県間にあり、なぜ「三国橋」? もうひとつは? という状況です。しかし橋ができたときは、下総国(茨城県)と下野国(栃木県)、武蔵国(埼玉県)を結ぶ、正真正銘の「三国橋」でした。


昔の地図を見ると、こんなことも分かります。




三県境(栃木・群馬・埼玉)現況
後方右手奥の白い建物が道の駅きたかわべ