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かつて古河公方が拠り東都と謳われた古都・古河。
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古河史楽会
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謎の野木城

投稿2015/1/4


古河城・水海城同様に身近なところにあり、ときどき話題にもなる「野木城」。

明治前期の迅速図と30年前くらいの航空写真です。


地図を見ると、確かに築城したくなる絶好な地形。


しかし、そもそも本当に城跡なのかも不明確です。

野木町史歴史編にも「耕地の開発による地形改変が著しく、現状では中世城館跡としての明確な遺構を認められない」とされています。


城主についても、世の中には野木氏とする文献や、「日光道中略記」をもとに小山市の家臣とする解説がありますが、野木町史歴史編は、どちらも根拠が弱いとしています。


耕地化前の詳しい地形、特に舌状台地を横切る堀や土塁の跡が発見できると、城跡として確信を持てるようになりますね。


古河志によると、江戸時代の野木城跡は東南から西側に向けて少しずつ高くなっていたようですね。当時から城跡らしいという話はあるものの、実態は良く分からなかったようです。


引用

駅路の西壱町余へだたれり。東南は平地にして漸々登り、西方極まりて山となり、城外は麓也。此所人の口碑に残りて誰が住しか伝わらず。・・・いとあやしき物ながら、関東八州義古址鑑と云一枚に摺りたるものには、野州野木城主野木五郎時基とあれば、・・・


出典

独立行政法人農業環境技術研究所、歴史的農業環境閲覧システムに加筆

国土地理院航空写真に加筆
迅速図 航空写真