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かつて古河公方が拠り東都と謳われた古都・古河。
この歴史あふれる古河をもっともっと楽しんじゃおう!!という団体です。

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古河史楽会
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古河公方とは・その9《氏姫? それとも、氏女?》

投稿2015/8/5


先日、古河公方についてお話をする機会がありました。このとき、第五代公方・足利義氏の娘・氏姫について、こんな質問を受けました。「古河史楽会で作成した古河城のリーフレットに《氏姫》と表記してあったが、《氏女》が正しいのではないか」という指摘です。


確かに『古河市史 通史編』には「氏女」とあります。古河公方の系図として有名な『喜連川判鑑』に氏女と記載されているためでしょうか。

しかし、『古河市史 通史編』を書いた佐藤博信先生自身が、『古河市史研究』 No.6 や、最近の『戦国遺文 古河公方編』には「氏姫」と表記しており、試行錯誤をされているようです。

また、阿部能久先生や黒田基樹先生など、他の専門家も「氏姫」と書いていることが多く、最近はこちらの方が一般的になっています。


従って、「氏姫」も「氏女」も間違いではありませんが、より普及している「氏姫」を用いることにしました。


参考文献

 『古河市史 通史編』 古河市 (1988)

 『古河市史 研究 』No.6「古河氏姫に関する一考察」 古河市 (1981)

 『戦国遺文 古河公方編』 東京堂出版 (2006)