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かつて古河公方が拠り東都と謳われた古都・古河。
この歴史あふれる古河をもっともっと楽しんじゃおう!!という団体です。

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古河史楽会
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古河城の三角点

投稿2015/3/14


古河城跡本丸には二等三角点がありました。

三角点は地図を作るうえで一番大事なポイント。

標高が高い周囲を見渡せる場所に設置されます。


明治40年測量図の地形図には古河城本丸跡南端部、おそらく弓櫓の櫓台に設けられたものだと思われます。


国土地理院所蔵の二等三角点の記には「大字古河字本丸廻原野6941」の住所が記載されています。

基準測量では23.867mの水準測量成果があります。


ちなみにこの場所は公図によると本丸の土塁上であることがわかります。


この三角点は渡良瀬川改修工事による古河城跡の掘削に伴い、大正元年10月5日に牧野地の稲荷神社そばの電送鉄塔のふもとに移設され現在に至ります。


国土地理院の基本図部長にお話しを伺うと、関東大震災でTP原点が少し沈降したものの測量技術は現在と比べ誤差は0.5m前後でありかなり信用できる標高成果だそうです。


御三階櫓の櫓台に二等三角点が設置されなかったことから、明治6年廃城令実施後、古河城跡で一番高い場所は弓櫓櫓台であったと想像されます。

御三階櫓台はかなり削られているか、または崩壊したようですね
測量図 国土地理院二等三角点の記
水準測量成果 弓櫓櫓台