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「古河城CGで再現 市民団体企画 渡良瀬川に解説パネル
古河城が今あればこのような風景に見える-。江戸時代の城郭・古河城について、その姿をコンピューター・グラフィックス(CG)で再現描写したパネルが21日から4月5日まで、本丸のあった古河市の渡良瀬川東岸の河川敷堤防に設置される。企画した郷土史家らは、古河桃まつり開催中に県内外から訪れる観光客に対し、古河の歴史の魅力を広くアピールしたい考えだ。
企画したのは、市民グループ「古河史楽会」。パネルでは、明治終わりから昭和初期にかけ、河川改修のために取り壊された古河城を取り上げた。
展示されるのは縦、横90センチのアルミフレーム2枚。展示場所は渡良瀬川の三国橋(古河市桜町)と新三国橋(同市牧野地)の中間付近の土手の上。本丸跡碑が設置されている場所に立てられる。
パネルには江戸時代に名城として知られた城の歴史や、本丸にあった「御三階櫓」の写真、城が取り壊されるきっかけになった河川改修工事の変遷図解などが紹介されている。
中でも、これまでの河川改修の史料研究で明らかになった古河城の標高などを手掛かりに、CGを駆使し、現在の堤防と重ね合わせて再現描写された図像が大きな見どころとなっている。
「もし御三階櫓が復活したら、背景に新三国橋と富士山が見える。この眺望を再現したかった」と同会代表の山田直弘さん(34)。同会員の国学院大3年生、池田倫弥さん(21)は「古河にもすごい歴史があったことを、若い人にSNSなどを通して発信していきたい」と今後の活動にも意欲を示している。(冨岡良一)」
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茨城新聞(2015/3/21朝刊)
(2015/4/1ホームページ掲載) |
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